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校長あいさつ

2015年01月06日
鍛錬
 新しい年、平成27年(2015年)がスタートし、学校では第3ステージが始まりました。第3ステージの学校全体の合い言葉は、『きたえる たくわえる』です。寒くて身が凍える時期だからこそ、春の進級・進学に向かって、地中に伸びる根のように地力をつける期間となります。鍛え、蓄えるのは「知力」だけではなく、「体」や「徳」につながる持久走や縄跳びなどは、正に『鍛錬』の取組と言えます。

 昨年の10月頃、登校途中の緑帽(5年生)の男子が私の前を歩いていました。私が追いつき横に並んだ時、「おはようございます。」と声をかけると、その声を待っていたかのようにすかさず、「おはようございます。」の声が返ってきました。その反応の素早さに、きっとこの子は私が後ろを歩いていることに気がついていて、いつ挨拶をしたらいいかを思い悩みながら歩いていたのだと察しました。
「今朝も5年生は朝トレがあるの?」「はい。」「今日は何をするの?」「・・・鉄棒・・です。」男の子の声はさっきの挨拶の元気さはなくなり、次第にトーンダウンしていきました。「鉄棒、苦手なの?」「逆上がりができなくて・・・。」私は次の一声に戸惑いました。「頑張ってね。」「きっと出来るよ。」と返すのは簡単ですが、それは何か無責任な声掛けに思えました。頑張っても、努力しても出来ないこともある。だけど、鉄棒の前から逃げないでほしい。そう思ったのです。そして口を突いて出てきた言葉は、「頑張ることを続ければいつか出来ると思うよ。もし出来なくても、あなたの頑張り続ける力は、他の誰よりも絶対につくからね。」でした。「ハイ!」緑帽のひさしをピクッと上げた返事の声は、最初の挨拶の声でした。

 朝日がようやく差し始めた運動場は、まだ冷気に包まれています。しかし、前日の練習後にスポーツ少年団の人たちが整地してくれた運動場には、すでに3本の白線がくっきりと引かれ、そこに立てば誰もが走りたくなる凜としたステージが、毎朝子どもたちを迎えてくれます。
最初に走り出すのは、卒業を視野に入れ、学年帽が小さく見える青帽の6年生。そして、次々に他学年の子どもたちも白線の中を走り始め、いつの間にか運動場に大きな渦が出来ます。寒中の鍛錬は、春に向かって一人一人の根っこを伸ばします。

 「校長先生、おはようございます。」「逆上がり、出来ました!」私を追いかけ走ってきた緑帽から報告が届きました。逆上がりの技と、頑張り続ける力。その二つを身につけた笑顔がそこにありました。

写真一枚目
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写真二枚目
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