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校長あいさつ

2018年12月03日
拡大校内研修会
安東小学校の拡大校内研修会にご参加いただきましたこと心より感謝申し上げます。
 さて、本校は、昭和42年から「ひとりひとりを大切にする授業研究」として、外部の専任講師の指導を受けながら授業研究を重ね、「座席表授業案」「カルテ」に代表される「安東スタイル」を確立することで、子ども達の力を伸ばすと共に教師の授業力も高めてまいりました。そして、平成23年からは、研究スタイルを変え、「ひとりひとりが生きる授業」のテーマのもと学年毎に研究教科を設定し、それぞれの教科に即した外部講師の指導を受けながら研究を深めています。
 さらに、研究スタイルだけでなく、求める授業観も変化してきました。かつては、「発信」に価値をおき、発表すること・主張することを求める授業を核としてきました。しかしながら、より価値ある「発信」をするためには、「受信」する力こそが大切であり、「受信」しながら協働的に学ぶことで、ひとりひとりが確実に付けるべき力を獲得していくと捉え直し、これまでの50年に及ぶ授業研究を再構築し、今まで以上に「個」にスポットをあて、ひとりひとりに付けるべき力が付く授業を求めてきました。
その中で、授業構想をシンプルにわかりやすくすることが、めざす授業づくりにつながると考え、2つの串ざしになぞらえた授業構想を掲げました。
 串ざしの1つ目は、【授業展開】
「本時の目標(課題)→問題解決→振り返り」
 串ざしの2つ目は、【思考の流れ】
「個(考えをもつ)→集団(考えを交流)→個(考えを再構築)」 
 これは、決して安東小学校独自の新しい視点ではなく、どこの学校においても長きにわたり、大事にされてきたことであります。
串ざし1「本時の目標(課題)→問題解決→振り返り」【授業展開】は、問題解決的な学習の展開そのものであります。とりわけ、「ゴールの魅力」として「本時の目標(課題)」を、「コースの具体」として「問題解決」の方法を明確にしています。
このことは、静岡市教育センターの求める「し・ず・お・か」「つかむ ついきゅう つなげる」の授業構成と重なるところであり、静岡市の教員としてめざす授業力向上につながるものです。
串ざし2 「個(考えをもつ)→集団(考えを交流)→個(考えを再構築)」【思考の流れ】
このことは、「個を大切に・個を生かし・個を育てる授業づくり」として、ひとりひとりを大切にしてきた本校の授業理念であります。同時に、安東中学校区共通の手立てとして小中一貫教育の柱として捉えている「ユニバーサルデザイン授業」にもつながり、可視化にこだわりながらにおいて大切にしていきたい視点であります。
さらに、「個(考えをもつ)→集団(考えを交流)→個(考えを再構築)」は、「主体的、対話的な深い学び」
と捉えることにもなり、新学習指導要領で求められている「学び方」ともつながります。
 この2つの授業構想に基づき、各学年が研究教科を通し「ひとりひとりが生きる授業」をめざし非日々、授業改善を進めています。この授業改善の「ゴール」は明確になっていますが、「コース」の具体はまだまだ不足の状態です。どうぞ、研究協議において、ご指導を賜りますようお願い申しあげます。
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