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校長あいさつ

2023年04月07日
「見つけよう なかまのよさ 自分のよさ」
 4月7日に新1年生102名を迎え、全校児童739名・24学級で、安東小学校の令和5年度が
スタートしました。
 今年度、安東小学校の学校教育目標は「心豊かに 自ら創りだす子」です。これは安東中学校区で共通の学校教育目標です。小中9年間の連続性、系統性がある学びの実現に向け、「たてのつながり」をより一層意識した取組を進めていきます。また、学校と地域の連携「よこのつながり」も意識して、静岡型小中一貫教育を進めて参ります。
また、今年度の重点目標は「見つけよう なかまのよさ 自分のよさ」です。学級の子どもたちが、互いを認め合うことができていれば、その学級は、一人ひとりの居場所があるものになっているはずです。「心豊かに」生活できる環境となるように、子どもたちと共に、職員一同、心がけて参ります。
毎年クラス替えが行われる安東小においてこの4月は、初めて同じクラスになった子もいて、少し不安を抱えての生活が始まります。ですから、始業式では、「4月は、仲間のよさを見つけることを意識して、学校生活を送ろう」と話をしました。どうしても人の悪いところは気づきやすく、かける言葉も厳しくなってしまいます。仲間のよさを見つけようとすることが、肯定的で前向きな言葉を生むことにつながるでしょう。「学校」「学級」という一つの社会の中で、子どもたちは1年間、共に過ごす仲間と数々の経験を重ね、社会性を育んでいきます。目標に向かって、助け合い、励まし合い、もし自分一人だったら諦めてしまいそうなことでも、仲間がいてくれるということで頑張ることができる、そんな表れが期待できます。
ところで、3月に日本中が大いに湧いた、WBCの中継で流れたテレビCMで、大谷選手が出てくるこんなCMがありました。「プロになってから928回も三振をして」を皮切りに登場人物が失敗のデータを数々リレーし、「二刀流が無理だと言われたことは数え切れない」と言うと大谷選手が登場。「でも二刀流が無理だと思ったことは一度もない」と締めくくります。このCMのタイトルは「次の世界へ。失敗の数だけ成長できる」。まさに進級の喜びを感じている子どもたちに、贈りたくなる言葉です。失敗をした経験は、人を一層たくましくし、その可能性を広げることになるでしょう。失敗を生かして目標を達成していくことで、自信をもち、大きく成長することができるのです。
だからと言って、誰もが失敗することを望んではいません。失敗を繰り返してしまうことで、「自分なんか」とか「どうせやっても」と自分を否定してしまうことがあるかもしれません。そんな時、まわりからかけられる言葉や見守ってくれる人の存在は、大きな支えとなります。実は、認め合うことができる集団にいる子どもは、失敗をしたとしても孤独ではありません。互いを認め合う仲間と励まし合い、支え合いながら、失敗しても諦めないでチャレンジしていく機会が増えることになります。チャレンジする回数が増えれば、可能性は広がります。その子は「次の世界へ。失敗の数だけ成長できる」ということになるのですね。
ご家庭でも同じことが言えます。ぜひお子様の成長を願い、失敗したときには孤独と感じてしまうことがないように見守り、支え、「まわりの力を借りてもいいんだよ」と伝えてあげてください。学校と手を携えながら、お子様の健やかな成長を見守っていきましょう。
令和5年度も、保護者の皆様、地域の皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

                                (校長 高橋和英)
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