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校長あいさつ

2012年05月09日
きこう みよう そこから考えよう
安東小学校の教育目標は、〔豊かな心をもち たくましく 自ら切りひらく子〕です。教育目標はその学校の教育活動を象徴する看板であり、校風にもなっています。それに対して、重点目標は教育目標を受けて、年度単位での達成をめざす具体的な目標であり、全校の子どもたちにも本年度の合言葉として取り組ませるものです。
 この重点目標について、始業式で話したことを紹介します。

今年の合言葉について、この赤い旗でお話をします。この旗はなぜあるか知っていますか?
この旗は運動場を守るためのものです。雨が降ると運動場の土が水を含んで柔らかくなります。その上を歩くと靴の跡がつきます。土が乾くと靴の跡はそのまま残って、運動場は靴の跡だらけででこぼこになってしまい、走ってつまずいたり、ねんざしたりする原因になります。
 そこで、先生方が話し合って、雨上がりで運動場がぬかるんでいるときは、「運動場立ち入り禁止」のこの赤い旗を立てることにしました。そこで、みなさんに聞きます。
 『あなたは運動場を守るために旗があった方がいいですか?』 それとも、
『旗なんかいりませんか?』

 実は、この赤い旗と重点目標(合言葉)は関係ないようで、すごく関係があるのです。校長先生は、「きこう みよう そこから 考えよう」ができる人には、赤旗はいらないと思います。なぜなら、自分の目で運動場の土の様子を見て、あるいは、運動場の隅を歩いてみて、運動場に入ってもいいかどうかを考えられる人だからです。考えて迷ったときは、「運動場には入れますか?」と聞ける子だからです。

先生方が旗を立てることにしたのは、自分の目で見て、そこから考えようとする子や、聞ける子がまだまだ少なくて、赤い旗で教えないと運動場を守ることができないと考えたからです。
校長先生は、「旗なんていらないよ。」と言える子が増えることは、『きこう みよう そこから考えよう』のできる子が増えた証拠になると思います。赤い旗があった方が楽かもしれませんが、それでは、あなたの考える力は育ちません。見る力や聞く力も育ちません。

いつの日か、「安東小学校では運動場に足跡が残っていることはありません。それは、安東小学校の子どもはみんな『きこう みよう そこから考えよう』ができる子だからです。」と、みなさんのことを自慢できる日が来ることを信じています。
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