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校長あいさつ

2012年10月02日
「得意」をつくっても、「嫌い」はつくらない
始業前の運動場で遊ぶ子ども達の中に、体操着に着替えた黄色帽の女の子が数人、鉄棒でさか上がりの練習をしています。何回も何回も蹴り上がるのですが、腰までは上がりません。腿(もも)まで上がったのを見て、「それっ!もうちょっと!」と、毎朝、校長室で力(りき)んでいます。
次は、見たことに続いて聞いたことです。小中連携をテーマにした研究会に参加した時、中学校の教師からこんなことを言われました。「小学校では得意をつくるよりも、嫌いをつくらないことに気を配って欲しい。」中学校は教科担任制ですので、小学校の段階で「嫌い」な教科をつくってしまうと、その教科を担当する教師まで「嫌い」になってしまう。「教科も、教師も、嫌いとなったらお手上げです。」と、中学校教師は冗談めいて話していましたが、その目は真剣でした。
ロンドンオリンピックの表彰式で、メダリスト達は口々に、「自分に才能があったからではなく、努力と継続の結果。好きだから苦には思わなかった。」と話していました。『好きこそものの上手なれ』は、大人や子どもの区別なく誰にも言えることです。「好き」であることは、上達・成功への原動力です。三度の飯より好きなこと、得意なことを見つけたり、つくったりすることは、なかなか難しいことですが、本校でも「個性伸長」として重視し、支援しています。
その一方で、人間誰しも苦手なことがあります。得意はなくても苦手はあります。しかし、その苦手なことを「嫌い」と言って投げ出さず、逃げず、自分なりに努力しながら対応し、乗り越えていくことは、苦手を「嫌い」にしない大事な勉強=生きていく力ではないでしょうか。昨今の若者の離職率の増加や、就職のミスマッチの現象を見るにつけ、人生の勉強としては、「得意をつくる」より「嫌いをつくらない」方が大切なのでは・・・とも思えてきます。
たとえ苦手意識を持っている教科や活動であっても、自分なりのめあてや目標をもたせて努力させること。そして、その子なりの努力と成果を個人内評価し、認め励ましていくこと。これも大切な教育だと考えます。
前期の教育活動が終了し、通信表「あゆみ」をお届けします。各教科の評価の観点の中で、「学習意欲(〜しようとする)」の観点が一番上に置かれています。苦手な鉄棒を握りしめ、未だできないさか上がりに、毎朝挑戦し続けている黄色帽さんには、校長室から、体育の「学習意欲」→『花まる』の評価を贈ります。
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