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校長あいさつ

2013年02月01日
 
12月の冬至から一ヶ月が経ち、日没の時刻は随分と伸びてきましたが、日の出の時刻はなかなか早くなりません。運動場にもやっと朝日がさしてきました。スポーツ少年団が昨日の練習が終わった後に整地してくれた運動場に長い影ができています。気温は0℃。冷気に包まれた運動場に、3本の白線が寸分の歪みもなく、くっきりと描かれています。
そこに立てば誰もが走りたくなる「凛」としたステージが、毎朝子どもたちを迎えてくれます。

 凛とした朝の運動場を最初に走り出すのは、卒業を視野に入れ、色褪せた紺色帽をかぶった6年生です。そして、次第に他学年の子たちも白線の中を走り始め、いつの間にか運動場に大きな渦ができます。
 寒さの中で、自己ベストを目標に毎日取り組んだ持久走。春に向けてひとりひとりの根っこは確実に伸びています。


1月の朝礼で、「チューリップやヒヤシンスなど春咲きの球根は、3月にならないと芽を出さないのに、11月に植えるのはなぜでしょう? 冬の間中、冷たい土の中に置くよりも、春が近くなる2月に植えてあげた方がいいのでは?」と問いかけました。低学年の子どもたちは「球根が寒くてかわいそう」と同情する子が多く、2月植えに賛成する子がたくさんいました。高学年の子どもたちは、春の花は寒さに当たらないと花が咲かないことを知っているのか、2月植えには否定的でした。
そこで、水栽培したヒヤシンスの球根を見せました。
球根は4ヶ月間、目には見えない土の中で、春に向かってたくさんの根っこをしっかりと伸ばしています。
「みなさんもこのヒヤシンスの根っこと競争だよ。」
4月の進学・進級に向けて、この寒さに耐えて力を蓄える。その力が、春の新しい自分につながる。だから、
今の時期が大事だと伝えました。
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